Pomme Grenade

Mon dessin numéro 1. Il était comme ça:

葉桜

悪天候と風に煽られ、東京の桜は見上げるよりも見下げる量の方が多くなった。 純粋無垢な桃色混じりの白が青い空とのコントラストを魅せていた季節から一変、茶色と緑が混在するくすんだ桜の季節である。 美しく咲き続けたいという桜の花弁たちの執着心と、…

「薔薇色のランドセル」

私は、誰かと同じが嫌な子供だった。 原体験にあるのは姉と妹の存在。新しくない、二番煎じのおさがりが私の周りに溢れ、自分の意思を伝えて自分の欲しいものが手に入る機会はほぼないに等しかった。 何かを選ぶ時も、姉が選んだ後に「じゃああなたはどうす…

左ききのエレンを読んだ

「天才になれなかった全ての人へ」 この漫画では、人のラベリングとセクター分けがすごく多い。 「こういうタイプのクリエイター」、「〜な天才」 枠にはめ込んで、キャラクターとして機能させて、「凡人」という主人公にフォーカスして各界の「天才」と対比…

電車

今目の前に、俳句の本を読んでいる綺麗な藍色の着物を身に纏ったおばさまが座っている。 右にはスポーツウェアを着たいかにもスポーツジムに向かっていそうなガタイの良いお兄さん。 左側でギリギリ視界に入ってくるのは、2人だけの世界に入っている若いカッ…

孤独

シンエヴァを観た。 孤独を理解している人間はいい作品を作れるなんてよく聞くけど、人間って結局孤独な生き物だから、その作品の孤独さに共感して、共感によってその寂しさを埋めようとして人に求められるから芸術って孤独で、孤独が生み出す産物なのかな。…

話を聞いてもらうこと

私は、あまり話を聞いてもらえない。 幼い頃、親や兄弟に構ってもらえなかったせいだ。常に愛情に飢えていて、「誰かに話を聞いてほしい」という渇望と、「でも誰も私の話なんて興味ないだろうし」という絶望が競合して、なんだかいつも聞き手に回っている気…

人を怒れない

私は人を怒れない。 たしかにムカつくことは本当にたくさんある。むしろ短気な方だ。 この間なんて乗った井の頭線がとても混んでいて、私のお尻に男性のあれを押し付けられ、抵抗出来ない状態で性的に搾取されたことに対して心から憤慨した。 細かいことで言…

お菓子の包装の話

私が好きなお菓子、 そう、ロータスである。 口の水分が全部持っていかれるくらいのパサツキ具合。ボロボロ崩れていく姿になす術なく独特な海外の甘みの奴隷になってただ口に頬張りたくなるアレである。 サイズ感が絶妙で、1枚だと物足りなさを感じ、2枚目を…

勿忘草

勿忘草なんて粋な名前、いったい誰がつけたんだろう。 花言葉も「私を忘れないで」「真実の愛」って、なんて純粋で無垢なんだ。 花に勿忘草って付けちゃうとかすごくコピーライティング的で面白い。 由来を探ってみたら、どうやら和名の「勿忘草」が付けられ…

ポリコレっていったいなんなんだ

「女らしさ」「男らしさ」は辞めろ。 黒人にスーパーヒーロー役をやらせろ。 女性を性的に搾取するな。 こういうのが今1番声の大きい主張な気がする。特にTwitterだと投稿1つとっても、「ポリコレ的にどうなのか」という議論が巻き起こる事も少なくない。所…

「私だけ、美人だったら、いいのに。」

1989年の西武百貨店のキャッチコピーである。 言い得て妙である。 なぜ私がそう思うのか、ここに言語化してみよう。 『私だけ、美人だったら、いいのに。』 文面だけ見ると、世の中にはたくさんの美しい人たちがいて、ここでいう私(ターゲット)は自分のこ…

"socially acceptable insanity"

"Falling in love is kind of like a form of socially acceptable insanity.” ― Spike Jonze, (2013/her) これは私が今まで無数の映画を観てきた中で最も心の琴線に触れたセリフである。 作品はAIとのロマンスを描いた『HER』というもの。映画自体は正直気…

Dismemberという単語

犯罪モノの洋ドラマ見てるとねやっぱり耳にキャッチーな単語をよく聞くんですよね。 homicideとかね。人間Homi+殺すCideで成り立ってんだろなって考えたりとかしながら洋モノを見るのが好きです。 日本語も楽しい言葉が多いけど。「たゆたう」とか。 たゆた…