勿忘草
勿忘草なんて粋な名前、いったい誰がつけたんだろう。
花言葉も「私を忘れないで」「真実の愛」って、なんて純粋で無垢なんだ。
花に勿忘草って付けちゃうとかすごくコピーライティング的で面白い。
由来を探ってみたら、どうやら和名の「勿忘草」が付けられたのは1905年の事だったらしい。植物学者によってつけられた。
たった100年ほど前かと思うと、日本人の言葉の変化をすごく感じる。
経緯としては、英語名の" forget me not "をそのまま訳したものだそうだ。
それも、ヨーロッパである男が好きな女性のために川の対岸にこの青い花を摘みに行ったが、流れに足を取られて流されそうになってしまい、咄嗟に岸にこの花を投げてこのセリフを吐いたのだそうだ。
いやそんなことあるわけないやろ!
花を見つけた想像力豊かな人があらかたストーリーを創り出したに違いない。しかしなんとも強い情緒を感じさせる花である。
そのまま忘れないで草ではなく禁止の漢字「勿」を伴って勿忘草なのもなんとも語感が良い。